第3次レシート戦争

1.使えるシチュエーション 
 ■友達とどこでも
2.必要な道具
 ■自分が買った物のレシート
3.おすすめ人数
 ■3人以上
4.遊び方
 ■遊び説明


  「レシートはご利用になりますか?」
  
  「いや…いいです」
  缶コーヒー1つ買うのにレシートがいる客なんているのか?
  そんなことを思いながら、望月はおつりだけ受け取った。

  
  いるとしたら、節約をこころがける低所得者層か?
  案外低所得者ほど、小さな出費を気にしていなかったりするけどな。
  まぁ、所得に関係なく几帳面な人物はいるだろう。
  缶コーヒーのレシートまで管理するような几帳面な男は気持ち悪いな。


  優秀な主婦であればたった100円の出費でさえレシートを残して、家計簿をつけるのだろうか?
  「ははっ、だとしたらうちの加奈子は優秀な主婦になれるとは思えんな。」
  エンジンをかけながら、望月はふいに笑い声を上げた。
  
  加奈子と出会ったのは3年前だ、友人の結婚式で当時同じ業界のOLをしていた彼女を紹介された。
  大雑把ながらストレートな性格と、何よりよく笑う加奈子が気に入り
  望月は当時付き合っていた女性と別れてまで加奈子にアプローチし、二人は付き合い始めた。
  望月は30、加奈子は27。
  これまでも何度か結婚の話は出たが、どこか踏み切れなかった。



  「ん?タバコを切らしてるな」

  出る前に気付いてよかった。ここを出るとしばらくコンビニはない。
  
  「キャスター1つ。」
  さっきとは違う、男性の店員が出てきた。


  「210円のおつりになります」
  お釣りをレシートに乗せて渡す店員につい何も言わずに受け取ってしまう。
  いらないのに、雑なやつだ。
  
  まっ、もっと雑なやつが身近にいるんだが。


  そういえば、こないだ加奈子に買いに行かせた時なんかはひどかったな。
  コーヒーは甘ったるいの、キャスターっつったのにキャビン買ってくるの
  だいたい「キャ」しかあってねぇじゃねぇか。嫌がらせだよホントに。


  一服し終えると、望月は車に乗った。


  何も言わないけど、本当は禁煙して欲しいんかな


  そんなことを思いながら、さっきのレシートを眺める。

  
  「できねぇと思うけどなぁ。」


  そう言いながら財布のサイドポケットにレシートを入れようとした望月が見つけたのは
  几帳面に折りたたまれた別のレシートだった。


   ボス レインボーマウンテン 
   キャビン





  「結婚  するか」




 茶番か
  
  確かに、この話ではレシートが重要な役割を担ったんだけど、
  普段は経費で買い物をするとき以外ってレシートはほとんどいらないよね。
  コンビニなんかでも、不要レシートボックスはいっつもいっぱい。

  今日はそんなレシートを使った遊びを紹介しよう。
  
 ■具体的な遊び方
  1)この遊びは自分の財布やポケットにたまたま入っているであろうレシートを使ってプレイするぞ。
    
    入ってなきゃできないぞ。
    
  2)それぞれレシートを取り出したら、そのレシートのアピールポイントを考えて発表する。


    いい服を買った高額レシートであれ、ガムだけのなんでもないレシートであれ、
    どこかに心を動かすポイントを見つけてアピールしなければならない。
    人生はいつも手持ちのカードで勝負するしかないのさ。


  例:ア「見てくれ!このレシート。そう、俺が半年ためた500ポイントを使った記念的レシートなんだ。
      皆既日食ぐらいレアだと思わないか?
      これを貯めるまでにはほんとに紆余曲折あったよ。
      雨の日も、風の日もこの薬局に通い続けたね。
      あるときはビールを、またあるときは風薬を。
      一人暮らしの俺にとってこの薬局は常になによりのサポーター、
      12人目の選手だったんだ。
      だからこのポイントを使おうと決めたときは、俺のホントに覚悟のいることだった……」

    のようにそのときの自分の心情をアピールしてもよし。
    
    イ「このおつりを見てよ、9990円。うまい棒一本に1万円で払った僕に店員が戸惑う様子が目に浮かぶでしょ?」
    〜ウィーン←自動ドアが開く音、
     スタ、スタ、スタ。
     「あの、これ1ついいですか?」うまい棒を差し出す。
     「はい、10円になります。」レジを打つ
     「すいません、1万円札しかないんですけど大丈夫ですか?」
     「あっ、そう…ですか…、はい大丈夫です。」いやいやそうな表情
     「ホントに大丈夫ですか?クレジットカードもありますけど?」
     「や、逆にそっちの方が困ります。じゃなくて、どっちでも大丈夫ですよ」もっと嫌そうな表情
     「そしたらお札でお願いします」… 〜
    
     という要領で一人演技でアピールしてもよし。
    
    

    ウ「この商品の並び!カッパエビセン、カイスイニガリキヌ、アッタカイナリ、
      テリマヨバーガー、ニューボールド、カットワカメ。そう頭文字を上から読むとカカアテニカになるんだ。
      ンから始まる商品はたぶんないだろうから、もうこのniはnでもいいよね。
      カカアテンカ。やっぱり女性の時代だなぁ
      というわけで一曲踊ります。ニューヨクシティボーイズ!トゥドゥットゥットゥートゥットゥ」

    歌って、踊ってもいいね。


    とにかくただのレシートをアピールするにも表現は無限大。

    一番インパクトあったやつが勝ちだぞ。
   
    負けたやつのレシートはぐしゃぐしゃのビリビリだ。
    この機会にいらないレシートも処分しよう。

 
    ★もっくんワンポイントアドバイス