第六回 キャリーバッグ罰

いやあ、まだまだ正月気分が抜けきらないね。
タツに入って、お雑煮食って。
みんなもゆるゆると遊んでるんじゃないかな。
みんなの笑い声が聞こえてくるような気がするよ。
そして最後の締めにはがつんと罰ゲームだよね。


え、


え、


罰ゲームしてない???


・・・。


それって、一本締めで、みんなのお手を拝借しといて
「よ〜」っていった後なにもしない、
はたから見てよくわからない集団みたいになってない?


・・・。


でも今日は怒らないよ。
もしかしたら、適切な罰ゲームを提供できていない
こちら側に原因があるかもしれないしね。

じゃあ、新年会等がまだまだ続くこの時期にふさわしい
こんな罰ゲームはどうだろうか。



第六回キャリーバッグ罰
1.使えるシチュエーション 
 ■飲み会などの集まり
2.必要な道具
 ■大き目のキャリーバッグ
3.罰ゲーム説明
 ■具体的な方法
  この罰ゲームでは、負けた人はキャリーバッグを引きずって
  飲み会などに集合だ。キャリーバッグの大きさは、
  日常的に使えるやつじゃなくて、明らか一ヶ月くらいの
  海外旅行にいけそうなくらいのサイズにしよう。


  集合時はみんなに


  「あれ?海外行ってたの?」


  などと間違いなく聞かれる。その時には


  「いや、いってない」


  の一言で済まそう。


  「じゃあなんでキャリーバッグ持ってるの?」


  と必ず聞かれるのでその時は、


  「荷物をキャリーしてるからじゃない?」
  「それを明らかにすることで、この腐った世の中が少しでも
   改善の方向にすすむなら答えるけど?」

 
  等と半ギレで答えておこう。間違っても「罰ゲームです」などとは
  いってはいけない。もし言ってしまったら、もう帰れ。


  そしてその後は普通に飲み会だ。


  「もしかしたらあいつがキャリーバッグに入るなんて
   一発芸が見られるかも!」


  などのみんなの期待を裏切り、なにもしないし、
  もはや触れもしない。


  何事もなく会は終わり、お会計。


  「一人4000円です」


  と幹事がいったら


  「ちょ、ちょっと待ってね!」


  と妙に大声でいい、狭い店内でキャリーバッグを広げる。

  でかいキャリーバッグの中身は5000円札一枚のみ。


  「おつりある?」


  と普通に幹事にお金を渡そう。そしたらきっとこういわれるよ。


  「なんでキャリーバッグなの?」


  「財布なくしちゃって」


★もっくんワンポイントアドバイス